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エリアレビュー◎ESMO2019・肝癌
I-Oと分子標的薬で大きく変わる進行肝細胞癌の治療戦略
患者の年齢や病態に合わせ、いかに治療シークエンスを構築するか

2019/11/15
近畿大学医学部消化器内科学主任教授 工藤 正俊 氏
I-Oと分子標的薬で大きく変わる進行肝細胞癌の治療戦略の画像

 切除不能肝細胞癌(HCC)の治療に関して、癌免疫療法(I-O)や分子標的薬の新たな知見が次々に発表されている。1次治療として抗PD-1抗体ニボルマブとソラフェニブを比較した無作為化フェーズ3試験CheckMate-459では、ニボルマブによる有意な全生存期間(OS)の延長は認められなかった。一方で、抗PD-L1抗体アテゾリズマブと血管新生阻害剤ベバシズマブの併用療法は、ソラフェニブに比べてOSと無増悪生存期間(PFS)を有意に延長した。
 患者の年齢や病態に合わせ、いかにI-Oと分子標的薬を用いて治療シークエンスを行っていくかが課題となっている。欧州臨床腫瘍学会(ESMO2019)で発表された試験結果を中心に、最新のエビデンスに基づいた肝細胞癌の治療戦略について、近畿大学医学部消化器内科学主任教授の工藤正俊氏に解説してもらった。

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