日経メディカルのロゴ画像

エリアレビュー◎ESMO2019・卵巣癌
PARP阻害薬3剤時代の卵巣癌治療はどう変わるか?
それぞれで示された有効性、使い分けが今後の検討課題に

2019/11/08
埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンター長・婦人科腫瘍科教授
藤原 恵一 氏
PARP阻害薬3剤時代の卵巣癌治療はどう変わるか?の画像

 進行卵巣癌の治療が大きな転換期を迎えている。2019年の欧州臨床腫瘍学会(ESMO2019)では、PARP阻害薬3剤を検討した第III相試験から、いずれも無増悪生存期間(PFS)のポジティブな結果が発表された。1次治療後の維持療法としてオラパリブとベバシズマブの併用療法を評価したPAOLA-1(ENGOT-ov25)試験、niraparibを評価したPRIMA(ENGOT-OV26/GOG-3012)試験、1次治療との併用および維持療法としてveliparibを評価したVELIA(GOG-3005)試験である。

 今後日本でも進行卵巣癌の1次治療と維持療法に、これらのPARP阻害薬が使用されることになるとみられる。ただし、試験の患者背景が異なることから3剤の比較は難しく、特にVELIA試験は抗癌薬との併用で背景が他の2試験とは大きく異なっているため、どのように使い分けていくかについては検討課題となる。

 埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンター長・婦人科腫瘍科教授の藤原恵一氏に、これらの試験の意義、臨床に与える影響などについて解説してもらった。

この記事を読んでいる人におすすめ