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学会リポート◎日本臨床腫瘍学会2019
学術集会で緊急討論、胃癌1次治療の最新2試験の結果を臨床にどう応用するか?
承認された後はPS、CPS、腫瘍量(TB)を考慮して使う

2019/08/19
八倉巻尚子=医学ライター

司会を務めた愛知県がんセンター 薬物療法部の室圭氏(左)と大阪大学大学院医学系研究科 先進癌薬物療法開発学寄附講座の佐藤太郎氏(右)

 進行胃癌の1次治療として、TAS-118とオキサリプラチン併用療法(SOL)、およびペムブロリズマブ単剤の有用性が2つのフェーズ3試験で示された。1次治療の選択肢が増え、今後どういった患者に使っていくべきかなどの検討が進むが、この2試験の結果の解釈については発表直後からさまざまな議論があった。

 第17回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2019)では、2つの臨床試験の結果を受け、緊急討論「胃癌ファーストラインの最新知見と今後の展開」(司会:愛知県がんセンター 薬物療法部の室圭氏、大阪大学大学院医学系研究科 先進癌薬物療法開発学寄附講座の佐藤太郎氏)が行われた。セッション会場には立ち見の参加者も多く、サテライト会場も設けられ、関心の高さが伺えた。

 セッションの前半は、佐藤氏がSOLのS-1+シスプラチン(SP)に対する優越性を示したSOLAR試験について、近畿大学病院腫瘍内科の川上尚人氏がペムブロリズマブ単剤の化学療法に対する非劣性を示したKEYNOTE-062試験について解説した。後半は、室氏の司会のもと、ディスカッサントとして、佐藤氏、川上氏、がん研究会有明病院消化器内科の高張大亮氏、九州病院血液・腫瘍内科の牧山明資氏が登壇して討論が行われた。

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