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学会リポート◎日本泌尿器科学会2019
膀胱癌の薬物治療に第2のブレークスルーはあるか?
ペムブロリズマブが適さない症例の見極めや有効な新規薬剤の開発が必要

2019/05/29
森下紀代美=医学ライター

座長を務めた東京大学医学部泌尿器科学教室の久米春喜氏(右)、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍学講座泌尿器科学分野の中川昌之氏(左)

 筋層浸潤性膀胱癌の1次治療としてMVAC療法(メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン)、GC療法(ゲムシタビン、シスプラチン)が確立されているが、これに続く2次治療の開発は長らく進んでいなかった。そうした状況の中、2017年12月に抗PD-1抗体ペムブロリズマブが癌化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌に対して承認され、膀胱癌治療は1つのブレークスルーを迎えた。

 そして実地臨床での使用経験が蓄積されるにつれ、免疫関連有害事象(irAE)発生時の対策、ペムブロリズマブの投与が適さない患者の見極め、新規治療法を開発する必要性などの課題が浮き彫りになってきた。

 4月に名古屋市で開催された第107回日本泌尿器科学会総会のシンポジウム「膀胱癌における薬物療法の最前線」(座長:東京大学医学部泌尿器科学教室の久米春喜氏、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科腫瘍学講座泌尿器科学分野の中川昌之氏)では、膀胱癌の薬物療法の現状と課題、期待される新規薬剤の開発の状況などについて解説された。

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