進行・再発甲状腺癌に分子標的薬3剤が使われるようになって5年ほど経つ。根治切除不能な甲状腺癌が分子標的薬の適応となっているが、甲状腺分化癌では放射性ヨウ素内用療法(RAI)が不応で、急速な病勢進行のある場合にも推奨されている。しかし分化癌は比較的ゆっくり進行することが多く、実臨床において適応の判断や投与開始のタイミングは難しい。また分子標的薬による多様な副作用の対応に苦慮することもある。

 第119回日本外科学会定期学術集会ワークショップ「進行再発甲状腺癌に対する分子標的治療の現状と展望」(司会: 筑波大学医学医療系外科学(乳腺甲状腺内分泌)の原 尚人氏、名古屋大学大学院医学系研究科移植・内分泌外科学の菊森豊根氏)では、投与開始のタイミングや、実臨床での治療成績と副作用対策、さらに今後期待される薬剤について報告された。

甲状腺癌における分子標的薬開始のタイミングは?の画像

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