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学会リポート◎日本胃癌学会2019
H. pyloriに起因する胃癌の撲滅に向けた次の課題が明らかに
胃内視鏡検診の普及はキャパシティの問題が障壁に

2019/03/25
森下紀代美=医学ライター

座長を務めた日本ヘリコバクター学会理事長、富山大学大学院地域がん予防・治療学推進講座特任教授の杉山敏郎氏(左)、日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野教授の後藤田卓志氏(右)

 2月27日から静岡県沼津市で開催された第91回日本胃癌学会総会では、同総会では初となる日本ヘリコバクター学会との合同シンポジウムが行われた(座長:日本ヘリコバクター学会理事長、富山大学大学院地域がん予防・治療学推進講座特任教授の杉山敏郎氏、日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野教授の後藤田卓志氏)。

 シンポジウムの冒頭、杉山氏は、胃癌の診断・治療で世界をリードしてきた日本胃癌学会と、日本人の胃癌の99%に関連するとされるヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)をターゲットとし、予防と検診を通して日本の胃癌の撲滅に取り組む日本ヘリコバクター学会が合同でシンポジウムを開催する目的を次のように説明した。

 1つは、消化器病医、内科医、外科医、病理医、放射線科医など、胃癌患者に対応する医師は、胃癌対策の全貌について、最近のトレンドを含めてしっかり理解する必要があること。もう1つは、海外への情報発信である。H. pyloriに起因する胃癌は、日本だけでなく、東アジアの胃癌多発国に共通する問題であり、日本で構築される治療戦略はそうした国々にも貢献できると考えられる。

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