外科療法や薬物療法、放射線療法などを組み合わせて行う集学的治療によって、癌の進展を抑え、治療成績の向上につなげる試みが進んでいる。従来は確認できなかった癌の微小転移の検出も免疫組織学的手法や分子生物学的手法によって可能になってきている。しかし、微小転移に対する集学的治療の有効性は明らかでない。

 7月に鹿児島で開催された第73回日本消化器外科学会総会のワークショップ「集学的治療は微小転移を制御できるか? 」(司会:京都大学大学院 ナノバイオ医薬創生科学講座の嶋田裕氏、帝京大学附属病院外科の深川剛生氏)では、直腸癌に対する術前化学放射線療法+術後補助化学療法、膵癌に対する門注療法とS-1による術後補助療法、肝癌に対するソラフェニブを用いた集学的治療、膵神経内分泌腫瘍におけるスニチニブを用いた微小転移制御の試みが報告された。

集学的治療で微小転移を抑え消化器癌の再発を防ぐの画像

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