今では様々な癌種で使われているS-1やカペシタビン、甲状腺癌や肝癌で使われるレンバチニブ、進行大腸癌の後方ラインで利用されているFTD/TPI (TAS-102)など、多くの経口抗癌剤は、日本で開発された。そしてこのFTD/TPIについて、進行胃癌で利用できないか、また大腸癌でもより広く利用できないかという期待があった。6月末にバルセロナで開催されたESMO 20th World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2018)では、FTD/TPIが進行胃癌の3次以降の治療で有用であることがフェーズ3試験TAGSで明らかになった。また強力な治療が適切でない進行大腸癌の1次治療として、FTD/TPIとベバシズマブの併用が有望であることがフェーズ2試験TASCO1で示された。これらの試験の解釈と胃癌、大腸癌における経口薬の役割について、愛知県がんセンター中央病院副院長、薬物療法部部長の室圭氏に解説してもらった。

経口抗癌剤が胃癌の後方ラインで効果を示した初めてのグローバル試験の画像

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