ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳癌に対する新たな治療戦略が見えてきた。
 米国臨床腫瘍学会(ASCO2018)では、まず遺伝子検査であるOncotype DXによる判定で再発リスクが中間のHR陽性HER2陰性の早期乳癌では、術後補助療法が内分泌療法のみでも化学療法を上乗せした場合と同等の有効性が得られることが報告された。
 また実用化が進んできたCDK4/6阻害薬について、Ribociclibはフルベストラントとの併用で1次治療と2次治療のどちらで使用しても有効であることが明らかになった。アベマシクリブは閉経前/閉経周辺期の患者に有効であること、パルボシクリブの効果はLuminalのサブタイプに関わらずに得られることも報告された。
 さらに、内分泌療法を継続する中で発現する耐性のメカニズムの検討や、PIK3CA遺伝子変異に関する発表もあった。これらの結果の意義とホルモン受容体陽性乳癌治療の今後の展望について、大阪医療センターの増田慎三氏に話してもらった。

新たな時代を迎えるHR陽性HER2陰性乳癌の治療戦略の画像

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