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レポート◎ダヴィンチ手術の保険適用
保険適用されたロボット手術、普及のための次のステップは?
胃癌では若手外科医への教育も課題に

2018/04/11
森下紀代美=医学ライター

 内視鏡下手術用ロボット「da Vinci Surgical System(ダヴィンチ)」を用いたロボット支援下内視鏡手術(ロボット手術)は、今春から保険適用の対象が大きく拡大された。新たに胃癌や食道癌、肺癌、直腸癌など、12の術式で保険の適用が認められることとなった。

 ただし、今回の保険適用では複数の課題も明らかになっている。その1つが保険点数だ。既に保険承認されている前立腺癌や腎癌とは異なり、今回保険が適用されたロボット手術にはダヴィンチを使うことによる加算は付かず、現在これらの疾患に対して行われている胸腔鏡下手術や腹腔鏡下手術と同じとされた。ロボット手術は既存の手術と同等程度の有効性・安全性を有すると考えられるものの、優越性を示す科学的根拠が十分には示されていないことが反映された。ダヴィンチの減価償却費、保守点検料、消耗品などを考慮すると、ロボット手術の普及には障害となる懸念がある。

 また安全性の担保は重要課題であり、今後起こると予測される臨床の変化への対応も必要になる。

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