日経メディカルのロゴ画像

エリアレビュー◎ESMO2017・肺癌(EGFR-TKI)
注目の第3相試験でオシメルチニブは1次治療薬候補に
ゲフィチニブ、エルロチニブ以外の治療方法との比較が次の課題

2017/10/03
和歌山県立医科大学内科学第三講座教授 山本 信之 氏

 今年の欧州臨床腫瘍学会(ESMO2017)において、注目されていた第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)オシメルチニブのフェーズ3試験FLAURAの結果が報告されました。EGFR変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、オシメルチニブは現時点の標準的治療である第1世代EGFR-TKI(ゲフィチニブ、エルロチニブ)に比べて有意に無増悪生存期間(PFS)を延長しました。

 オシメルチニブ群のPFS中央値は約19カ月と、これまでの臨床試験の結果とほぼ変わらないデータでしたし、対照群のPFS中央値もこれまでの成績と同様の結果が得られていますので、想定されたとおりの差でオシメルチニブが勝ったということだろうと思います。

 今回の結果を受けて、オシメルチニブはEGFR変異陽性例に対する1次治療薬になると思われます。ただ、第2世代EGFR-TKIなど、ゲフィチニブもしくはエルロチニブよりも治療効果として上回るものが幾つかありますので、それらとの比較が今後の検討課題として残っています。

この記事を読んでいる人におすすめ