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エリアレビュー◎日本臨床腫瘍学会2017・胃癌
胃癌に対して免疫療法薬はどこまで期待できるか
1次治療での使用や化学療法・VEGF阻害薬との併用も注目される

2017/09/21
がん研有明病院消化器化学療法科 山口 研成 氏

 胃癌治療ガイドラインの改訂作業が進んでいますが、化学療法における焦点の1つが免疫療法薬の位置づけです。胃癌に対するニボルマブ、ペムブロリズマブの有効性が報告され、日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2017)では最近発表されたペムブロリズマブの臨床試験の結果が紹介されました。それらの結果を見ますと、免疫療法薬はいずれ1次治療でも使えるようになると思いますし、化学療法やVEGF阻害薬との併用にも期待がかかります。しかし、まだ消化器癌の実臨床の場に出てきていないため、投与後の経過や副作用など、臨床的な感覚がつかみきれていないところがあります。

 またJSMO2017では、高齢者への化学療法の適応や、術後補助化学療法中もしくは終了後6カ月以内の早期再発例に対する治療など、臨床上の疑問に関する演題もありました。ガイドラインに反映するには、これらを臨床試験で解明していくことが重要なのですが、研究費の問題などで実施が難しくなりつつある中で、治療戦略を決めていくことは容易ではないようにも思います。

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