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リポート◎大腸癌メディアセミナー
進行大腸癌の2次治療に新たな血管新生阻害薬が登場
BEAF遺伝子変異例では有効な選択肢となる可能性

2017/08/10
森下紀代美=医学ライター

 2017年5月、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の効能・効果で、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬アフリベルセプトベータ(以下、アフリベルセプト)が保険収載された。アフリベルセプトの有用性は、海外で行われた第III相のVELOUR試験で示されたが、この試験に日本は不参加で、国内で独自に第I相および第II相試験が行われた。

 アフリベルセプトの登場により、進行・再発大腸癌の2次治療として、血管新生阻害薬ではベバシズマブ、ラムシルマブと合わせて3剤からの選択が可能になった。今後の課題は、3剤を使い分けて最大の効果を得るためのバイオマーカーを明らかにすることである。

 7月18日に東京都で開催されたメディアセミナー「日本人に最も多いがんに対する新薬の登場 新たな作用機序による大腸がん新治療戦略の到来」(サノフィ株式会社)では、国立がん研究センター東病院消化管内科長・研究実施管理部長の吉野孝之氏がVELOUR試験の結果について解説し、大阪大学大学院医学系研究科先進癌薬物療法開発学寄付講座教授の佐藤太郎氏が国内で行われた第II相試験の結果を中心に解説した。さらに吉野氏は、使用可能となった3剤で最適な患者を選択するための取り組みについても言及した。

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