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リポート◎肝癌研究会 2017・肝癌診療ガイドライン第4版公聴会
改訂進む肝癌診療ガイドライン
治療アルゴリズムなどを大きく変更

2017/08/09
森下紀代美=医学ライター

司会の国立国際医療研究センター國土典宏氏(右)と近畿大学医学部消化器内科の工藤正俊氏(左)

 肝癌診療ガイドライン第4版は2017年10月の発刊を目指し、日本肝臓学会の肝癌診療ガイドライン第4版改訂委員会により準備が進められている。

 第4版の特徴の1つは、肝癌診療ガイドラインの「エビデンスに基づくアルゴリズム」と肝癌診療マニュアルの「コンセンサスに基づくアルゴリズム」が併存していた状況から、肝癌診療ガイドラインのアルゴリズムに一本化されることである。こうした改訂の全体方針は、第3版に対する外部評価委員会の指摘を踏まえ、日本肝臓学会企画広報委員会の中に設けられたガイドライン統括委員会が決定し、その方針に基づいて改訂委員会が改訂作業を行ってきた。

 7月に東京都で開催された第53回日本肝癌研究会では、肝癌診療ガイドライン第4版公聴会(司会:国立国際医療研究センター・國土典宏氏、近畿大学医学部消化器内科・工藤正俊氏)が行われ、改訂委員会の委員が改訂の主なポイントについて解説し、会場の参加者と意見交換が行われた。その一部を紹介する。なお、公聴会で発表された内容は、今後パブリックコメントを加味し、変更が加えられる可能性がある。

 公聴会の冒頭、肝癌診療ガイドライン第4版改訂委員会委員長の國土氏は、「Evidence-based Medicineの基本理念を踏襲すること、客観性と再現性を担保すること、外部の批判・指摘に対応することを基本方針とした」と述べた。また第4版では、エビデンスだけでなく、コンセンサスにも基づいていることをより明確にするため、GRADE システムが一部導入されている。

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