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レポート◎大腸癌の化学療法
選択肢広がる大腸癌の2次治療
臨床的パラメーターとバイオマーカーで最適な患者選択を目指す

2017/08/02
森下紀代美=医学ライター

 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(mCRC)の2次治療に、2017年3月、新たな治療選択肢が加わった。血管内皮増殖因子(VEGF)を標的とする融合蛋白質、アフリベルセプトベータ(以下、アフリベルセプト)である。

 アフリベルセプトは、VEGF-Aに高い親和性で結合するとともに、胎盤増殖因子(PIGF)およびVEGF-Bにも結合し、これらのリガンドのVEGF受容体ファミリーへの結合を阻害することにより、抗腫瘍効果を発揮する血管新生阻害薬。アフリベルセプトの有用性は、海外の第III相試験、VELOURで証明されている。日本は同試験には参加しておらず、承認申請のための第II相試験が行われ、有効性と忍容性が確認された。

 現在日本では、2次治療で使用可能な血管新生阻害薬として、ベバシズマブとラムシルマブが使用されている。アフリベルセプトが加わり、治療選択肢が増したmCRCの2次治療において、どのように薬剤を使い分ければいいのか。ベルギーAntwerp University HospitalのMarc Peeters氏とUniversity Hospital LeuvenのSabine Tejpar氏が来日した機会に話を聞いた。

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