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エリアレビュー◎胃癌
進行胃癌にFOLFOXをどう使うか
保険請求が認められた新たな治療戦略

2017/05/09
愛知県がんセンター中央病院薬物療法部部長 室 圭 氏

 2017年2月に、胃癌へのFOLFOX療法が保険審査上認められることになりました。進行胃癌に保険でFOLFOXが使えることは、意義の大きいことだと考えています。今秋発刊予定の胃癌治療ガイドライン第5版にも盛り込まれることになりました。基本的にすべての進行胃癌患者に投与可能ですが、とくに経口投与困難例や全身状態の悪い患者にFOLFOXが使用できることは胃癌治療の幅を広げることに繋がる良いことと考えます。新規薬剤の開発を含めた進行胃癌全体の治療戦略にも影響を与える可能性があると考えています。

 進行胃癌にはオキサリプラチンの使用がSOX療法で認められていますが、オキサリプラチンの用法・用量は130mg/m2(通常SOX療法では100mg/m2)の3週1回投与というB法しか承認されていません。FOLFOX療法は85mgの2週間1回投与というA法を使いますが、ところがこのA法は添付文書上胃癌には認められておらず、事実上FOLFOX療法が使えない状況でした。

 胃癌でFOLFOX療法が使えない、ということは数多くの問題を包含し日本の胃癌治療において大きな損失になっている、ということを以下述べていきます。

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