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エリアレビュー◎ASCO GU2017・腎癌
最適なTKIの選択と用法・用量の工夫で目指す腎癌の予後改善
免疫チェックポイント阻害薬登場後の治療アプローチ

2017/03/23
新潟大学大学院医歯学総合研究科 腎泌尿器病態学・分子腫瘍学分野教授 冨田 善彦 氏

 転移を有する腎細胞癌(mRCC)の予後はさまざまです。予後予測因子として、MSKCCによるリスク分類が広く用いられていますが、poorの中でも3因子と5因子の患者さんの予後は違いますし、intermediateでも1因子と2因子では違うことがわかってきています。また進行の速さもケースごとによって異なりますし、初回診断時に転移を認めるような場合は、原発巣の発生からどのような時間軸で受診したのかを知ることは困難です。

 2月に米オーランドで開催された2017 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU 2017)で、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)をどのように使えばより効果的であるかを検討した2つの臨床試験の結果を発表しました。アキシチニブのタイトレーションを検討した国際共同ランダム化第II相試験と、スニチニブとソラフェニブのクロスオーバーを検討したランダム化試験、CROSS-J-RCCです。これまでの考え方を変える必要があるかもしれない知見が得られています。

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