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エリアレビュー◎ EORTC-NCI-AACR
免疫チェックポイント阻害薬の成功で辺縁領域へ研究が広がる
抗CD47抗体やBET阻害薬の早期臨床試験が加速

2017/01/27
神戸大学大学院医学研究科腫瘍・血液内科学/神戸大学医学部附属病院腫瘍・血液内科 教授 南 博信 氏

 11月から12月にかけてドイツ・ミュンヘンで開催された28th EORTC-NCI-AACR Symposium on Molecular Targets and Cancer Therapeutics(以下、EORTC-NCI-AACR)に参加しました。今年の学会では、近い将来臨床応用できると期待される話題が大きく3つあったと思います。

 その1つが、“don't eat me”シグナルであるCD47に対する抗体です。癌細胞が発現するCD47を阻害することで、マクロファージの貪食作用を促します。これまでの免疫療法はリンパ球に焦点を当てて進められてきましたが、今後はリンパ球だけでなくマクロファージも注目されるのではないかと期待されます。

 またエピジェネティック研究では、BET(bromodomain and extra-terminal)関連の演題が非常に多い印象を持ちました。特に血液癌で話題になっています。前臨床系ではPDX(Patient-derived-xenografts)が積極的に研究されていることが伺えました。

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