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学会レポート◎日本放射線腫瘍学会2016
切除可能な早期肺癌に体幹部定位放射線照射は選択肢となるか
放射線科、外科、腫瘍内科で異なる見方

2016/12/21
八倉巻尚子=医学ライター

座長の京都大学大学院医学研究科器官外科学講座呼吸器外科学の伊達洋至氏(右)、北里大学医学部放射線科学の早川和重氏(左)

 切除可能な早期非小細胞肺癌の標準治療は手術であり、切除不能な早期癌には放射線治療、中でもI期非小細胞肺癌には体幹部定位放射線照射(SBRT/SABR)が勧められている。では切除可能な患者でもSBRTは選択肢となるのか。手術とSBRTをランダム化比較した十分なエビデンスはないものの、侵襲性が低いというSBRTの利点が強調され、一部の試験データからSBRTは手術と同等の成績が得られると解釈されることが少なくない現状にある。

 日本放射線腫瘍学会第29回学術大会ワークショップ「早期肺がん:手術かSBRTか」では、この問題について議論された。京都大学大学院医学研究科器官外科学講座呼吸器外科学の伊達洋至氏、北里大学医学部放射線科学(放射線腫瘍学)の早川和重氏を座長に、山梨大学医学部放射線医学講座の大西洋氏、順天堂大学医学部附属順天堂医院呼吸器外科の鈴木健司氏、国立がん研究センター中央病院呼吸器内科の大江裕一郎氏が、それぞれ放射線科、外科、腫瘍内科の立場から講演・討議した。

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