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エリアレビュー◎ESMO2016・腎癌
高リスク腎癌患者でのメリットが期待されるスニチニブ術後補助療法
臨床導入は他のTKIによる術後補助療法試験の結果待ち

2016/11/24
近畿大学医学部泌尿器科学准教授 野澤昌弘 氏

 腎細胞癌患者の術後補助療法として、スニチニブはプラセボに比べて無病生存期間(DFS)を有意に延長させることがフェーズ3試験S-TRACの中間解析で明らかになり、今年の欧州臨床腫瘍学会(ESMO2016)で発表されました。試験のプライマリエンドポイントに到達したことはプレスリリースで事前に知っていましたから、ポジティブな結果が発表されるだろうとは思っていましたが、予想していたよりも良い結果でした。

 スニチニブあるいはソラフェニブによる術後補助療法については、1年前にASSURE試験でネガティブな結果が報告されています。ですから、今回の結果がポジティブだといっても、統計学的にぎりぎり有意であるという程度かなと思っていました。しかしカプラン・マイヤー曲線の2群の分かれ方を見ましても明らかな差がついています。ただ、ASSURE試験との違いがどこにあるのかは、よく見ていかないといけないのではと思っています。

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