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インタビュー◎日本がんサポーティブケア学会理事長
サポーティブケアはがん治療と車の両輪
第1回学術集会が今週末開催

2016/08/31
福岡大学医学部総合医学研究センター教授 田村 和夫 氏

 2015年8月に発足した一般社団法人日本がんサポーティブケア学会が、2016年9月3日と4日の両日、東京慈恵会医科大学で第1回学術集会を開催する。学会設立の目的、学術集会の見所などについて、学会理事長である福岡大学の田村和夫氏に伺った。





 がん患者さんは、がんそのものによる症状に加えて、がん治療に伴ういろいろなつらい副作用を経験します。これらのつらい症状がおこらないように予防し、いったん起こった場合は、適正な治療をタイムリーに実施することが支持療法です。がんの治療は、がんを標的とした治療と支持療法が両輪で動かないとうまくいきません。

 ここで言う支持療法は、がんの告知から始まる精神的なサポート、がん治療の経過中の副作用管理、そして終末期における心身のサポート、リハビリテーション、2次がんの予防、サバイバーシップとがんの診断から終末期、サバイバーシップまで、その範疇に含みます。

 しかしながらこの領域は、エビデンスが創出しにくいのです。日本がんサポーティブケア学会は、基礎から臨床まで、支持療法に関する研究を支援してエビデンスの創出を行います。そしてそれだけでなく、現時点で少しでも良いと思われる治療法についてもしっかり調査をして、できるだけ客観的な情報として発信することを目指しています。最終的には、がん患者や家族に対して少しでも良い治療環境を整えたいというのが学会の目的です。

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