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エリアレビュー◎ASCO2016・膵癌
ESPAC4試験で膵癌術後補助療法の欧米での標準が変更へ、日本は変わらず
日本ではJASPAC 01試験の結果からS-1のまま

2016/07/14
杏林大学腫瘍内科教授 古瀬 純司 氏

 今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO2016)における膵癌分野の発表で注目されたのは、膵癌の術後補助療法として、ゲムシタビンとカペシタビンの併用療法が、ゲムシタビン単剤に比べて毒性を増やすことなく予後を改善できることを示した、欧州で行われた大規模フェーズ3試験ESPAC4の結果でした。

ゲムシタビン+カペシタビンはゲムシタビン単剤よりも効果示す

 ESPAC4試験は、早期の膵管腺癌患者をR0またはR1切除手術後12週間以内に、ゲムシタビンのみ投与群(4週間を1サイクルとして1日目、8日目、15日目に1000mg/m2、点滴静注を6サイクル)とゲムシタビン+カペシタビン投与群(ゲムシタビンは同じ用法用量の6サイクルに、カペシタビン1日目から21日目まで1日あたり1660mg/m2内服後7日間休薬を6サイクル24週、上乗せする)に無作為に割り付けて行われました(図1)。腹水がない、肝臓や腹膜に転移がない、他の腹部臓器、腹部外の臓器への転移がない、WHO PSが2以下などが適格基準とされていました。主要評価項目は全生存期間(OS)で、副次評価項目は毒性、無再発生存期間(RFS)、2年生存率、5年生存率でした。

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