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エリアレビュー・乳癌
CDK4/6阻害薬palbociclibとホルモン剤の併用はアジア人でも治療選択肢に【ESMO ASIA 2015】
副作用が軽度であることが再発治療の長期投与にメリット

2016/02/18
愛知県がんセンター中央病院副院長・乳腺科部部長 岩田広治 氏

 CDK4/6阻害薬palbociclibは、フルベストラントとの併用で、内分泌療法抵抗性のホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌患者に対して有効であることがPALOMA-3試験の中間解析で明らかになり、米国臨床腫瘍学会(ASCO 2015)で発表されました。この試験には日本からも参加しており、昨年12月にシンガポールで開催されたESMO ASIA 2015では、Asianデータの解析結果が報告されました。

 その結果は、Asianにおいても、palbociclibとフルベストラント併用療法はプラセボとフルベストラント併用療法に比べて、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長するというものでした。これによりAsian女性においても、palbociclibとフルベストラント併用療法が内分泌療法抵抗性のホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌の治療選択肢になることが示されたといえます。

日本と韓国、台湾が参加したPALOMA-3試験

 PALOMA-3試験は、内分泌療法後に進行したホルモン受容体陽性HER2陰性で転移を有する乳癌患者を対象とした、無作為化多施設二重盲検試験です(図1)。palbociclibとフルベストラントを投与する群(palbociclib群)とプラセボとフルベストラントを投与する群(プラセボ群)が比較されました。2013年10月から2014年8月までに17カ国144施設で521人が登録されました。

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