日経メディカルのロゴ画像

エリアレビュー・大腸癌
2次治療におけるFOLFIRIへのramucirumab追加でOS延長【ASCO-GI2015】
国立がん研究センター東病院消化管内科 吉野孝之氏

2015/02/09

 進行大腸癌に対する2次治療として、FOLFIRIとramucirumabの併用療法はFOLFIRIとプラセボの併用療法よりも全生存期間(OS)を有意に延長することが、フェーズ3試験RAISEで明らかになり、今年のGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI 2015)で発表されました。

 血管新生阻害薬の耐性メカニズムの1つに、血管内皮増殖因子(VEGF)受容体2が関わっているといわれています。そのためIgG1モノクローナル抗体でVEGFR-2に特異的に結合するramucirumabによりブロックすれば、2次治療として、より高い効果が期待できるのではないかと考えられました。そして、FOLFOX+ベバシズマブもしくはXELOX +ベバシズマブが不応になった患者において、FOLFIRIとの併用でramucirumabのon/offの試験が行われたのです。

 日本も参加したこの国際共同治験で、統計学的な有意差を得ることができたということは大きなインパクトがありますし、2次治療の選択肢が増えたことは喜ばしいことです。ただベバシズマブBeyond PDの有効性を示したTML(ML18147)試験と比較しますと、2次治療においてramucirumabとベバシズマブ継続投与のどちらを選ぶのかは難しくなってきたと思います。

この記事を読んでいる人におすすめ