
進行非小細胞肺癌(NSCLC)の1次治療として、ALK阻害剤であるクリゾチニブは、標準療法であるシスプラチンもしくはカルボプラチンとペメトレキセドの2剤併用療法に比べ、ALK陽性患者において、再燃までの時間をより延長できることが、今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で報告されています。
この第III相比較試験PROFILE 1014では、人種(アジア人と非アジア人)での層別化が行われており、アジア人においてサブグループ解析をすることが予定されていました。今回、サブグループ解析を行った結果、アジア人においても、全体の集団と同様に、クリゾチニブの安全性と有効性が示されました。これにより、私たちはクリゾチニブを1次治療から日常診療で使っていくことについて、揺るぎのない確証を得たということができます。