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エリアレビュー・大腸癌(抗EGFR抗体薬)
RAS野生型を選んで投与する個別化医療の時代へ
愛知県がんセンター薬物療法部部長 室 圭氏

2014/03/14

 切除不能進行再発大腸癌における抗EGFR抗体薬の最近の大きなトピックスの1つは、RAS野生型に投与患者を限定することで、抗EGFR抗体薬のベネフィットを受けられる患者を絞り込むことが可能になったこと、同時に、ベネフィットが得られない患者を選別することの再現性が得られたことです。

OPUS試験でもRAS野生型でより高い効果

 1月に開催されたGastrointestinal Cancer Symposium(ASCO GI)において、切除不能進行再発大腸癌に対してFOLFOX4とセツキシマブを投与したOPUS 試験のRAS 野生型患者の解析が発表されました。OPUS試験において、既にKRASエクソン2野生型の患者で、FOLFOX4のみ群よりもFOLFOX+セツキシマブ群で有意に奏効率が高く、無増悪生存期間(PFS)を延長することが示されています。一方、最近、KRASエクソン2以外の変異であるKRASエクソン3、4、NRASエクソン2、3、4の変異を持たないRAS野生型で、抗EGFR抗体薬の効果がより高くなることが他の試験の解析から明らかになっています。

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