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エリアレビュー・肺癌
チームで取り組むEGFR-TKI投与時の皮膚障害対策
大阪府立成人病センター呼吸器内科副部長 西野和美氏、大阪府立成人病センター薬局副薬局長がん専門薬剤師 中多陽子氏、大阪府立成人病センターがん化学療法看護認定看護師 谷口純子氏

2014/02/18

 2013年に、非小細胞肺癌(NSCLC)治療に新しい選択肢が加わった。EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)のエルロチニブに、「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌」の適応が追加されたのだ。

 EGFR遺伝子変異陽性NSCLC治療のキードラッグであるEGFR-TKIは、高い効果が期待できる一方で、特徴的な副作用として皮膚障害(rash)が認められる。皮膚障害の発生は効果の現れと考えられているが、一方で治療中止につながるケースもあるため、適切な対処による予防やケアが重要となる。

 今ではEGFR-TKI投与時に発生するrashについての認知度は高まってきているが、これまでの抗癌剤にはない新しい副作用であったことから、多くの施設で、発生の見逃しや対処が後手に回るケースも少なくなかった。こうした状況の中、皮膚科常勤医のいない大阪府立成人病センターでは、医師、看護師、薬剤師が連携してチーム(Specialists for RASH management:SPRASH)を構築し、皮膚障害をマネージメントする体制を整え、さらに日々改善に努めている。

 今回、同センターで皮膚障害のマネージメント体制構築に関わった、同センター呼吸器内科副部長の西野和美氏、薬局副薬局長でがん専門薬剤師の中多陽子氏、がん化学療法看護認定看護師の谷口純子氏に、当時の治療の状況からrashパス作成までの経緯、さらなる改善に向けた取り組みなどについて聞いた。

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