肺がんの手術を行った後、再発を予防するために術後補助化学療法を行うことがある。手術を受け、その後に化学療法を行った場合、ときに倦怠感を感じることがある。倦怠感とは、医学的には慢性疲労の主観的感覚と定義されているが、いわゆる「(なんとなく)だるい」「疲れやすい」「やる気が起きない」「よく寝たのに疲労感が抜けない」などと感じるものを差す。また、倦怠感は、肺がんの術後補助化学療法を受けているケースだけでなく、進行・再発に対する化学療法などを受けている場合でも認められることがある。
倦怠感は、日常的・社会的な生活に制約をもたらすことが多く、心理的にも苦悩をもたらすため、その解消はQOLを維持していく上でも重要となる。
ここでは、肺がん術後補助化学療法中に見られる倦怠感のセルフマネジメント促進プログラムを開発した聖隷クリストファー大学看護学部准教授の樺澤三奈子氏に、倦怠感とは何かを簡単に解説いただくとともに、倦怠感を予防・緩和するために自ら取り組むチェックや運動について紹介してもらった。
このVol.3では、倦怠感に対してご自身でできる対処のうち、最も効果的と考えられている運動とセルフモニタリングについて解説いただく。
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