
早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対し、プラチナ製剤を含む術前化学療法に抗PD-1抗体ペムブロリズマブを追加し、術後にペムブロリズマブを投与すると、プラセボと比べて病理学的完全奏効(pCR)率の臨床的に意義のある上昇をアジア人患者においても示すことが明らかとなった。また、アジア人においてもペムブロリズマブの効果はPD-L1の発現によらずに認められた。フェーズ3試験であるKEYNOTE-522試験に参加したアジア人患者のデータを解析した結果示された。
11月20日から22日までWEB上で開催されているESMO ASIA VIRTUAL CONGRESS 2020(ESMO Asia2020)で、シンガポールNational Cancer Center SingaporeのRebecca Dent氏が発表した。
KEYNOTE-522試験は、新規にTNBC(AJCCでT1c N1-2またはT2-4 N0-2)と診断された、ECOG PS 0または1の患者で、PD-L1の評価のために組織を提出できる患者を対象に行われた。患者は、ペムブロリズマブ(200mgを3週毎)またはプラセボを術前化学療法に追加する群に、2対1でランダムに割り付けられた。
術前化学療法は、パクリタキセル80mg/m2を週1回、カルボ