日経メディカルのロゴ画像

NEWS◎ピロリ菌が何十年も持続感染するメカニズム解明
胃癌発症を制御するのはピロリ菌の小さなRNA

 ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)はどうやって胃粘膜に長期間感染し続け、胃癌発症に関与するのか──そのメカニズムが明らかとなった。ピロリ菌のsmall RNA(タンパク質に翻訳されない小さなRNAで、mRNAと結合することで翻訳を調節)の一種であるHPnc4160がそのカギを握る。

 大阪大学微生物病研究所准教授の三室仁美氏と同助教の木下遼氏らの研究グループは、マウス、スナネズミの胃に感染したピロリ菌を単離し、全ゲノムおよびRNA発現量解析を行った。その結果、感染によって発現量が変化するピロリ菌の因子としてHPnc4160を同定。さらに、HPnc4160がピロリ菌の持続感染に重要な役割を果たすとともに、発癌を促す病原因子の発現にも影響を及ぼすことを明らかにした。結果の詳細は、Nature Communications誌オンライン版に4月9日に掲載された。

この記事を読んでいる人におすすめ