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シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか
図で見る抗体医薬の実用化への道のり

 国内で使用できる薬剤として60剤を超えた抗体医薬。その実用化の第一歩となったのは、遺伝子組み換え技術を産業応用するために1976年に創業された米Genentech社がインスリンを大腸菌で生産し、82年に米食品医薬品局(FDA)に承認されたことにあると言えるだろう。遺伝子組み換え技術を使って微生物や動物細胞で生産した蛋白質が医薬品として認められた瞬間だ。この頃から抗体は「魔法の弾丸」として、特定の標的だけを狙うことができる医薬品になると期待が高まった。

 そして1985年、「腎移植後の急性拒絶反応の抑制」を適応としたムロモナブ-CD3(商品名オルソクローンOKT3[現在は製造販売されていない])が、世界で初めてFDAに認可された。以降、抗体医薬は次々と新たな適応症を取得し、世界中で使われるようになっている。代表例は、関節リウマチの適応で使われる抗TNFα抗体アダリムマブ(ヒュミラ)。世界で最も売上高の大きい薬剤に成長しており、米IQVIA社によると、その年間売上高は2019年に2兆8000億円を超えた。

 本記事では、遺伝子組み換え技術の産業応用から抗体医薬の登場、拡大の様子を図で紹介する。

日経メディカル2018年6月号から転載(画像をクリックすると拡大します)
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