肝炎発症の新たなメカニズムが解明された。肝臓に局在するマクロファージに発現するアクアポリン(AQP)3が肝炎、肝硬変の発症過程で重要な役割を果たすというものだ。
慶應義塾大学医学部薬理学教室教授の安井正人氏、同准教授の竹馬真理子氏、同大学グローバルリサーチインスティテュート研究員の田中愛美氏らの薬剤誘発性肝炎モデル(四塩化炭素[CCl4]などを使用)を用いた研究により、AQP3を欠損させたマウスでは、野生型マウスと比較して急性肝障害や慢性肝炎症状が軽減することが明らかとなった。結果の詳細は、Nature Communications誌オンライン版に11月9日に掲載されている。
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シリーズ◎NAFLD/NASH診療最前線
診療ガイドラインの改訂が進み、新たな診断法・治療薬の開発が進行中のNAFLD/NASH。非専門医の積極的な参与が求められる中、非専門医によるフォロー方法、専門医へ紹介する基準から診断・治療に関する最新情報まで幅広くお届けします。
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