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緊急寄稿◎フランスでオンライン診療をめぐる訴訟が提起
オンライン診療の“誤診裁判”は対岸の火事か

2021/05/06
奥田七峰子(日本医師会総合政策研究機構駐仏研究員)

 フランスでは2018年9月、オンライン診療に対する保険適用を認めた。ただしその際、安全性を考慮して、(1)過去12カ月以内に対面受診を行っていること、(2)かかりつけ医を経由すること、(3)その疾患で初めて出される処方箋についてはオンライン診療では認めないこと──などが示された。だが、2020年の3~5月にかけて未曽有の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第1波が到来。フランス保健省は2020年3月10日に急きょ、大幅なオンライン診療の規制緩和を行い、これら3点についても、当初は同年7月末まで限定で、さらにその後COVID-19流行期間限定で撤廃する省令を出した。本省令により、医療機関ではなく民間企業が専業として提供するオンライン診療サービスが初診時から利用可能になり、医師と患者が一度も対面で会わないままに治療を完結させることも可能になった。

連載の紹介

シリーズ◎オンライン診療・遠隔医療
新型コロナウイルス感染症などの影響で、規制緩和が進んだオンライン診療。テレビ電話を用いた診療のほか、専門医とかかりつけ医とをネット上でつなぐ遠隔医療、最新の5G技術を用いた遠隔手術などの最新情報をお届けします。

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