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特別寄稿◎お茶の水循環器内科流、電話診療の始め方
電話と対面の患者はこう見極める

2020/04/23
五十嵐健祐(お茶の水循環器内科)

いがらし けんすけ氏●2012年慶應義塾大卒、2014年お茶の水内科(現・お茶の水循環器内科)開設。デジタルハリウッド校医兼大学院専任准教授。心房細動検出アプリ「ハートリズム」、応急救護支援アプリ「ハートレスキュー」、睡眠時無呼吸検出アプリ「イビキー」、かかりつけ患者さん向けオンライン診療サービス「お茶の水内科オンライン」を開発。

 私は東京都千代田区で循環器内科に特化した診療所を開業しています。2015年8月、厚生労働省が遠隔診療に関する解釈を打ち出したことを受け、いち早くオンライン診療を行ってきました。血圧の管理が目的の患者さんなど、本当に毎回通院する必要があるのか疑問を感じていたからです。オンライン診療用のシステムも作りましたが、2018年度の診療報酬改定で規制が強化されたことから、2018年4月から実質休止していました。

 ですが、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて、患者さんの3密(密集・密接・密閉)を避けるためにも院内の感染防止策を進めていく必要があると感じ、電話診療を再開することにしました。医療機関には、不要不急の外出に伴う自粛要請はありませんが、対面受診が減少していく懸念は避けられません。その観点でも、電話診療によって少しでもかかりつけの患者さんをつないでおくのが必要だと思っています。また今回は、以前のような、ただ診療報酬点数が新設されただけの“オンライン診療ブーム”とは違い、使う患者さんも多いと思いますので、対面診療が必要な場合は対面診療、電話診療で対応可能な場合は電話診療、と医療機関も変化への対応を求められる時代になっていくのではないかと思っています。

 新聞報道などでは、パソコンを用いたオンライン診療ばかりが注目されていますが、実はオンライン診療と比較して電話等再診料は要件が厳しくありません。診療所には当然電話はありますから新規投資が必要ないこと、患者さんに慣れない(しかも医療機関ごとに異なる)アプリを使ってもらう必要がないことも電話診療のメリットです。特別な設備投資は不要で、電話一本で今日から始めることができます。

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