
世界保健機関(WHO)は、1月14日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療ガイドラインを改訂し、重症(重度[severe]、重篤[critical])に対して、IL-6受容体阻害薬の代替としてJAK阻害薬であるバリシチニブ(商品名オルミエント)をステロイド併用下で使用することを強く推奨した。
一方、今回の改訂前まで推奨していたIL-6受容体抗体のトシリズマブ(アクテムラ)とSarilumabに関しては、バリシチニブと同じ作用を持つ薬剤であり相互に代替可能な薬剤であって、併用すべきではないとした。JAK阻害薬かIL-6受容体抗体を用いるかは、薬剤へのアクセスなどから選択すべきであるとした(WHOによる「 Therapeutics and COVID-19:living guideline v9.2」。