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米国CDCのMMWRから
デルタ株流行下でもワクチンは感染と入院を減らしていた
2021年5~7月の感染者を分析したロサンゼルス郡の報告

 米国ロサンゼルス郡公衆衛生局(LACDPH)のJennifer B. Griffin氏らは、2021年5月~7月の住民のSARS-CoV-2感染とアウトカムに関する情報を、ワクチン接種状況と照合して、感染の主流がアルファ株からデルタ株に置き換わった時期でも、ワクチンは感染者と入院患者を減らしていたと報告した。結果は、米国立疾病管理予防センター(CDC)のMorbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)2021年8月27日号で公開された。

 LACDPHは、2021年5月1日から7月25日の期間に、検査ラボから報告があった、核酸検査または抗原検査によって確定されたSARS-CoV-2の初回感染例について分析した。パサデナとロングビーチを除くロサンゼルス郡の住民は計965万1332人で、それらのうちの16歳以上の4万3127人がSARS-CoV-2に感染していた。同郡のワクチン接種完了者の割合は、2021年5月1日には27%だったが、7月25日には51%に上昇していた。

 California Immunization Registry 2(CAIR2)のワクチン接種状況に基づいて、住民を接種完了者、部分接種者、未接種者の3グループに分類した。接種完了者は、mRNAワクチンについては2回目の接種から14日以上、Janssen社(Johnson & Johnson)の単回接種ワクチンの場合には初回接種から14日以上経過している人とした。部分接種者は、2回接種が必要なワクチンの初回接種から14日以上が経過しており、2回目の接種からは14日未満の人とした。未接種者は、2回接種するワクチンの初回接種から14日未満の人、単回接種型のワクチンの接種から14日未満の人、またはCAIT2に接種記録が登録されていなかった人とした。

 COVID-19関連の入院は、初回のSARS-CoV2感染から14日目までの入院とし、COVID-19関連死亡は、初回のSARS-CpV-2感染から60日以内の死亡、または死亡記録にCOVID-19が死因と記述されていた、もしくはCOVID-19が死亡に寄与したと記述されていた場合とした。

 4万3127人の感染者のうち、1万895人(25.3%)がワクチン接種完了者だった。部分接種者は1431人(3.3%)で、未接種者は3万801人(71.4%)だった。7月25日の時点で、接種完了者の55.2%がPfizer社のワクチンを、28.0%がModerna社のワクチンを、16.8%がJanssen社のワクチンの接種を終えていた。

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シリーズ◎新興感染症
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