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NEJM誌から
SARS-CoV-2ワクチン接種後は家庭内感染リスクも半減する
英国のHousehold Transmission Evaluation Datasetを用いた分析

 英国公衆衛生庁(PHE)のRoss J. Harris氏らは、SARS-CoV-2ワクチンの接種を少なくとも1回接種を受けた人が感染した場合の、家庭内における2次感染リスクについて検討し、初回接種から21日後以降の発端患者から家族が感染するリスクは、発端患者が未接種だった場合に比べ、ほぼ半分だったと報告した。結果はCORRESPONDENCEとして2021年6月23日のNEJM誌電子版に掲載された。

 分析に用いたのは、イングランドで発生した全てのCOVID-19確定例を登録しているHousehold Transmission Evaluation Dataset(HOSTED)のデータだ。HOSTEDは、同じ住所に住んでいる患者を関連付けている。得られたデータを、イングランドにおけるSARS-CoV-2ワクチン接種記録と照らし合わせた。

 評価したのは、発端患者からの2次感染(家庭内で最初の感染陽性者が見つかってから2日後から14日後までの期間に、ワクチン未接種の家族が陽性となる)リスクだ。発端患者がワクチンの接種を受けていなかった場合と、アストラゼネカ社のChAdOx1 nCoV-19またはファイザー社のBNT162b2ワクチンを1回以上接種しており、初回接種から21日後以降にSARS-CoV-2陽性になっていた場合を比較した。

 発端患者の年齢と性別、家族の接触、居住地、発端患者の発症時期、剥奪指数、世帯の種類と規模で調整し、ロジスティック回帰モデルを用いて、2次感染リスクを比較した。

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シリーズ◎新興感染症
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