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JAMA Oncology誌から
mRNAワクチン接種後の同側腋窩リンパ節症をFDG-PETが検出
特に乳癌検診を受ける女性では、検査結果の解釈に注意が必要

 SARS-CoV-2ワクチンの筋注は、同側の腋窩リンパ節の反応を引き起こす可能性がある。米国Yale大学医学部のMehmet Emin Adin氏らは、米国の1病院で、18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)PET/CTスキャンを受けていた患者の中から、検査の前にSARS-CoV-2に対するmRNAワクチンの接種を受けていた人々を選出し、腋窩リンパ節症の検出頻度を調べた。腋窩リンパ節へのFDGの集積のリスクは、初回接種後より再接種後、そして男性より女性で高かった。分析結果は、JAMA Oncology誌電子版に2021年6月10日に報告された。

 ワクチン接種後のリンパ節症が、FDG-PET検査により検出されると、悪性疾患と誤解されて不要な介入が行われる可能性がある。逆に、発見されたのがワクチン接種後であれば、実際には癌によるものであるのに、必要な検査が行われず、診断が遅れる可能性もある。そこで著者らは、Moderna社とPfizer社のワクチン接種に関連するリンパ節の反応について検討することにした。

 2020年12月11日から2021年3月1日までに、Yale New Heaven病院でFDG-PET/CTスキャンを受けていた1290人を分析対象にした。うち、76人が1回以上ワクチンを受けていた。それらのうち、転移性の悪性疾患だった患者や、FDGの注入がワクチン接種を受けた側の腕に行われていた人などを除外した68人を分析対象とした。うち67人は、癌の検査を目的とするPET/CT検査を受けていた。

 リンパ節の活性の強度は、Deauville基準を用いて分類した。縦隔血液プールへの集積を基準とし、これを超える集積が認められた場合(Deauvilleスコア3点以上)を陽性とし、縦隔血液プールへの集積と同等以下(Deauvilleスコアが1~2点)は陰性とした。

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シリーズ◎新興感染症
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