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トピック◎「まれな血栓症」6例発生でCDCとFDAが声明
J&JのCOVID-19ワクチン接種、一時停止を勧告

写真1 CDCとFDAが発表した共同声明

 米国CDC副所長のAnne Schuchat氏と、FDA生物製剤評価研究センター所長のPeterMarks氏は2021年4月13日、Johnson&JohnsonのCOVID-19ワクチン(J&Jワクチン)に関する共同声明を発表。同ワクチンの接種後に血小板減少を伴う脳静脈洞血栓症(CVST)を発症した症例が6例確認されたため、安全性を重視し同ワクチンの接種を一時停止するよう勧告した。

 6例は全員が18歳から48歳までの女性で、症状はJ&Jワクチン接種の6日から13日後に発生した。1人が死亡し、1人が重症となっている。

 声明では、これらの有害事象は「非常にまれ」との認識を示している。4月12日時点でJ&Jワクチン接種は680万回以上行われているが、今回確認された血小板減少を伴う脳静脈洞血栓症の症例が6例にとどまっているためだ。ただし、米政府がCOVID-19ワクチンの安全性を最優先事項に掲げていることから、「COVID-19ワクチン接種後の健康問題に関する全ての報告を非常に真剣に受け止めている」とし、今回の勧告に至ったと説明している。

 また、J&Jワクチンを接種後3週間以内に激しい頭痛、腹痛、脚の痛み、息切れなどを発症した人は医療者に連絡する必要があるとし、連絡を受けた医療者にはワクチン有害事象報告システムを通じて報告するように求めている。

 CDCは4月14日に予防接種実施諮問委員会(ACIP)を開催し、今回の有害事象について協議する。FDAも調査に乗り出すことを明らかにしている。

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シリーズ◎新興感染症
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