日経メディカルのロゴ画像

NEJM誌から
医療従事者で確認した新型コロナワクチンの効果
英国由来の変異株でも有効性を認める

 医療従事者に対するModerna社やPfizer社のSARS-CoV-2ワクチン接種により、ワクチン接種前に比べ医療施設内のSARS-CoV-2新規陽性者やCOVID-19発症者が大幅に減少したという報告が、米国とイスラエルの大学病院から3件寄せられ、いずれも2021年3月23日のNEJM誌電子版で公開された。

 1件目は、米国UC San Diego HealthのJocelyn Keehner氏らの報告だ。California大学San Diego校(UCSD)と同Los Angeles校(UCLA)の医療従事者への接種は、2020年12月16日に始まった。また、UCSDは12月2日から、UCLAは12月26日から、無症候の医療従事者に対するPCR検査を開始していた。研究者たちは今回、両大学の医療従事者のデータをプールし、ワクチンの効果を分析した。

 2020年12月16日から2021年2月9日までに、3万6659人の医療従事者が初回のワクチン接種を受け、このうち77%が2回目の接種も受けていた。医療従事者のうち379人が接種の翌日以降にSARS-CoV-2陽性と判定されていた。それらの71%は、初回接種から2週間以内に陽性判定を受けていた。再接種後には、37人がPCR検査で陽性となった。うち22人は再接種後7日以内に、8人は再接種後8日から14日の期間に、7人は再接種後15日目以降に、PCR陽性になっていた。

 2月9日の時点で、再接種から2週間以上経過していた医療従事者はUCSDの5455人とUCLAの9535人だったため、再接種から2週間を経た人のSARS-CoV-2陽性率は1万4990人中7人(0.05%)と推定された。これは接種開始第1週の3万5673人中145人(0.40%)に比べると大きく減少している。

 原題は「SARS-CoV-2 Infection after Vaccination in Health Care Workers in California」、全文がNEJM誌のウェブサイトで閲覧できる。

連載の紹介

シリーズ◎新興感染症
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する話題を中心にお届けしています。

この記事を読んでいる人におすすめ