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JAMA Ophthalmology誌から
アルコール手指消毒による眼の外傷に注意!
フランスでアルコール消毒に伴う眼の障害を起こした小児が増加

 フランスRothschild Foundation HospitalのGilles C. Martin氏らは、COVID-19パンデミックにより、アルコールをベースとする手指消毒液(ABHS)が広く設置されるようになり、中毒コントロールセンター(PCC)の全国的なデータベースに登録されていた、意図しないABHSによる小児の眼の事故が、2020年は前年同期に比べ大きく増えていたと報告した。結果は2021年1月21日のJAMA Ophthalmology誌電子版に掲載された。

 COVID-19の感染予防に役立てようと、公的な場所に設置されるABHSが増えている。ABHSには腐食性はないが刺激性があり、特に小児では、眼に入ると外傷を起こす可能性がある。これまで、ABHSを誤って摂取した小児の症例については報告があったが、ABHSが眼に入った場合の害については、データはほとんどなかった。そこで著者らは、ABHSの眼への暴露事故の頻度、眼病変の重症度などを検討するために、ケースシリーズ研究を計画した。

 フランスでは8カ所あるPCCの症例を、全国データベースに報告している。そこでデータベースから、ABHSを含む化学物質の眼への暴露があった18歳未満の小児に関する症例を検索し、年齢、性別、暴露状況、症状、病変の重症度を調べた。検索の対象期間は、2020年4月1日から8月24日までと、比較のために前年の同じ期間とした。また著者らの勤務する眼科救急紹介センターの症例についても、同じ期間について分析した。

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