日経メディカルのロゴ画像

MMWR Early Releaseから
COVID-19ワクチンでアナフィラキシーを起こした21人のプロフィール
アナフィラキシーの発生率は接種100万回当たり11.1件

 米国疾病予防管理センター(CDC)のCOVID-19対応チームは、2020年12月14~23日の期間に、Pfizer社-BioNTech社のCOVID-19ワクチンの初回投与を受けた人々に報告されたアレルギー反応に関する情報を収集し、189万3360件の初回接種が実施され、21件のアナフィラキシーが起こっていたと報告した。データは2021年1月6日のMMWR Early Releaseで公表された。

 2020年12月11日、食品医薬品局(FDA)は、Pfizer社-BioNTech社のCOVID-19ワクチンに対して緊急使用許可(EUA)を発行し、感染予防のために21日間隔で2回接種することとした。その翌日、予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)は、このワクチンの使用に関する暫定的な勧告を発表し、最初の接種対象は医療従事者と長期介護施設の居住者とした。

 2020年12月23日までに189万3360人(女性117万7527人、男性64万8372人、記載なし6万7506人)が初回接種を受けた。この間に、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)には4393件(0.2%)の有害事象が報告された。それらのうち、重度のアレルギー反応が疑われた175件について、COVID-19対応チームがさらに検討を進めた。アナフィラキシーは生命を脅かすアレルギー反応であり、ワクチン接種後にはめったに起こらないが、発症する場合には、接種の数分後から数時間以内に生じる。

 分析対象となった175人の中で、 21人がブライトン定義に基づくアナフィラキシー(レベル1または2)と判定された。ブライトン分類のレベル1は、報告された症例が実際にアナフィラキシーである確実性が最も高いことを意味する。レベル2、3と数字が大きくなるにつれて、診断の確実性のレベルは段階的に下がり、レベル4はアナフィラキシーとして報告されたが、ブライトンコラボレーションの症例定義を満たしていない症例で、レベル5はアナフィラキシーとして報告されておらず、ブライトンコラボレーションの症例定義も満たさない症例となる。

 期間中のワクチン接種者におけるアナフィラキシーの発生率は、接種100万回当たり11.1件だった。21人の年齢は中央値で40歳(範囲は27~60歳まで)、19人(90%)は女性だった。ワクチン接種から発症までの時間は中央値で13分(範囲は2~150分まで)、15人(71%)は接種から15分以内に、3人(14%)は15分後から30分後までに、3人(14%)は30分以後に発症していた。21人中19人(90%)は、治療としてエピネフリンの投与を受けていた。4人(19%)が入院し、うち3人はICUに入院した。残りの17人(81%)は救急部門で治療を受けた。VAERSにその後の状況が報告されていた20人は、全員が回復しており、死亡者はいなかった。

連載の紹介

シリーズ◎新興感染症
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する話題を中心にお届けしています。

この記事を読んでいる人におすすめ