喀痰吸引や口腔ケアの際に、医療者が患者の咳やくしゃみで飛沫曝露する状況を何とかしたかった──。こう語るのは、聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科の土田知也氏だ。新型コロナウイルス感染が疑われる患者を診察する際に使用する防護シールド(関連記事)を開発した土田氏らは、今度は広範囲の飛沫曝露を防ぐ目的で、手に付ける『ハンドシールド』を考案し、製品化にこぎつけた。
製品の正式名は『スターボール ハンドシールド』(写真1)。手首や腕にはさむパーツと取り換え可能な透明シールドで構成される。株式会社スターボール(福岡県)が製作し、現在、無料モニターの募集を行っている段階だ。

写真1 スターボール ハンドシールド