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学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2020)
COVID-19、RA系阻害薬休止しても短期予後不変
休薬と継続をランダム割り付けして比較したBRACE CORONA試験の結果

米国Duke Clinical Research InstituteのRenato D. Lopes氏

 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者がレニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬を服用していた場合、軽症から中等症なら基本的には継続すべきだ」──。欧州心臓病学会会議(ESC2020、会期:8月29日~9月1日、インターネット上で開催)で米国Duke Clinical Research InstituteのRenato D. Lopes氏は、COVID-19患者へのRA系阻害薬投与継続の是非を検証する初めてのランダム化比較試験BRACE CORONAの結果を基に、こう強調した。

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、細胞膜上のACE2蛋白を認識して宿主細胞に侵入する。ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)はACE2の発現を亢進させることから、COVID-19患者への同薬投与による悪影響の懸念を一部研究者が指摘していた。一方でRA系の活性抑制により、COVID-19患者の肺損傷や肺での炎症を軽減する可能性も報告されており、COVID-19患者が発症前にRA系阻害薬を服用していた場合、同薬を継続するか、休止すべきか、定まった見解は得られていなかった。

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