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NEJM誌から
デキサメタゾンがCOVID-19患者の死亡率を減少
ただし、酸素投与が必要ない患者には利益がなさそう

 英国Oxford大学のPeter Horby氏らは、英国で進行中のCOVID-19入院患者を対象とするオープンラベルのランダム化比較試験RECOVERYで、通常のケアに加えてデキサメタゾンを投与すると、侵襲的な換気治療を受けているグループの28日死亡率を減らしていたと報告した。速報の結果はNEJM誌電子版に2020年7月17日に掲載された。

 英国でのCOVID-19入院患者の死亡率は約26%で、侵襲的な換気治療を受けている患者の死亡率は37%以上だと報告されているが、死亡率を減らすことが確認された治療薬はまだない。COVID-19患者のうち、炎症マーカーの上昇が見られる場合には、炎症性の臓器障害が発生する可能性があり、グルココルチコイドの有用性に関する議論が続いている。著者らは、グルココルチコイドがCOVID-19入院患者の炎症性の肺損傷を抑制し、呼吸不全の進行と死亡率を減らす可能性を調べるために、オープンラベルのランダム化比較試験RECOVERYを計画した。

 RECOVERY試験は、英国のNHSに属する176施設に入院したCOVID-19患者を対象に、治療薬になり得る複数の候補を評価するために設計された。既にデキサメタゾン、ヒドロキシクロロキン、ロピナビル/リトナビルを評価するためのランダム割り付けは終了している。一方、アジスロマイシン、トシリズマブ、回復期血漿の効果を評価するためのランダム割り付けは継続されている。

 臨床的にCOVID-19と見なされた、またはSARS-CoV-2感染が確認された入院患者のうち、デキサメタゾンが禁忌ではない人々を、2対1の割合で通常の標準的治療群と、標準的治療+デキサメタゾン群にランダムに割り付けた。デキサメタゾン群には6mgを1日1回経口または静脈内投与して、10日後または退院までのいずれか早い時点まで治療を継続した。当初は18歳以上の患者に限定して登録していたが、5月9日以降は小児も組み入れた。追跡は患者の退院、死亡、割り付けから28日後のいずれか早いものまで行った。

 主要評価項目はランダム割り付けから28日時点の総死亡率に設定した。副次評価項目は、退院できた患者の割合、追跡中に侵襲的機械換気が必要になった患者の割合、死因別死亡率、血液透析を受けた患者の割合、侵襲的機械換気を受けた期間、などとした。

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