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JAMA誌から
COVID-19患者の多くが退院後に持続症状あり
疲労感や息苦しさが残り、COVID-19発症前よりもQOLが低下する患者も

 イタリアFondazione Policlinico Universitario Agostino Gemelli IRCCS のAngelo Carfi氏らは、COVID-19を発症してローマの1施設に入院して治療を受け、PCR検査によりSARS-CoV-2陰性が確認されて退院した患者をその後も追跡調査したところ、87.4%が何らかの症状を訴えており、55.2%は3つ以上の症状を有していた。結果は、JAMA誌電子版に2020年7月9日に掲載された。

 イタリアで、2020年6月3日までに報告されたCOVID-19確定例3万1845人のうち、71.4%は何らかの症状がある患者だった。一般的なのは、咳、発熱、呼吸困難、筋骨格症状(筋肉痛、関節痛、疲労感など)、消化器症状、嗅覚/味覚の消失などだった。しかし、回復して退院した後に、これらの症状が持続するかにどうかの情報は報告されていなかった。そこで著者らは、COVID-19から回復して退院した患者のその後の症状について評価することにした。

 著者らの病院では、COVID-19が回復し退院した患者を対象とする外来診療サービスを2020年4月21日から開始した。WHOの退院基準(3日連続して発熱なし、発熱以外の症状が改善、24時間間隔を空けて実施した2回の検査がいずれもSARS-CoV-2陰性を)満たした患者を外来でのフォローアップ対象とした。今回の研究では、組み入れ時点で再度行ったPCR検査で陰性が確認できた患者を分析対象にした。

 登録した患者を詳細に診察し、身体計測を行い、病歴や処方歴、生活習慣、予防接種歴などに関する聞き取りも行った。組み入れ時点で、標準化した質問票を用いて、COVID-19と関係する可能性がある症状に関する情報を後ろ向きに収集した。質問票は、まずCOVID-19の急性期に経験した症状について尋ねてから、それらが受診時点でも持続していたかどうかを尋ねる形式になっていた。また、健康関連QOL尺度であるEuroQolを用いてQOLを評価した。スコアは最悪の0から最良の100までの範囲とし、COVID-19発症前に比べ、スコアが10以上低下していた場合をQOL低下と判断した。

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