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インタビュー◎気道上皮のACE2発現低下が新型コロナウイルス感染を阻むカギか
喘息患者はCOVID-19にかかりにくい――3カ国8地域のデータのメタ解析より
国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部部長の松本健治氏に聞く

 気管支喘息患者は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染しにくい可能性があり、また喘息を基礎疾患に持つことは重症化とは相関しないことが明らかになった。これは国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部部長の松本健治氏らが、世界各地から報告された研究成果を集めてメタ解析した結果、判明したもの。結果は『Journal of Allergy and Clinical Immunology(JACI)』2020年7月号に掲載される1)

 同氏らが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症や重症化に関連する背景因子について記載された世界3カ国8地域の論文8本を分析したところ、COVID-19患者では喘息の基礎疾患保有率が一般の人に比べて有意に少ないことが分かった。基礎研究では、喘息患者の病態に特徴的なサイトカイン環境は、気道上皮細胞にウイルスが侵入する際の足場となるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)の発現を抑制することも分かってきている。喘息とCOVID-19に関する最近の研究成果と今後の展望について松本氏に詳細を聞いた。


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