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Lancet Rheumatorogy誌から
COVID-19を発症したSLE患者の症例研究
SLEに対する免疫抑制療法はCOVID-19の重症度と関係なさそう

 全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫疾患で、自己抗体、炎症、リンパ球減少症を特徴とする。米国Columbia大学Irving Medical CenterのYevgeniya Gartshteyn氏らは、COVID-19の確定例と疑い例となったSLE患者18人の患者特性と臨床経過を、2020年5月26日に、Lancet Rheumatorogy誌電子版にCommentとして発表した。

 SLEの治療には、現在COVID-19治療薬としての可能性が検討されているヒドロキシクロロキンまたはクロロキンがしばしば用いられる。これらの薬剤の使用や、SLEの特性が、SLE患者のCOVID-19発症リスクや重症化のリスクに影響を与えるのかどうかは明らかではなかった。

 COVID-19 Global Rheumatology Allianceレジストリに2020年4月1日までに登録されていた、COVID-19 を発症したリウマチ疾患患者の17%がSLEだった、と報告されている。また、リウマチ性疾患患者を対象とする研究では、免疫抑制薬を使用していた慢性関節炎患者はCOVID-19を発症しても重症化リスクは低かったという報告もある。

 著者らは米国で、2020年4月1日までにCOVID-19が確定したSLE患者10人と、臨床症状に基づいてCOVID-19が強く疑われたSLE患者8人を対象として、ケースシリーズ研究を行い、患者の特性と臨床経過を分析した。

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シリーズ◎新興感染症
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