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BMJ誌から
英国のCOVID-19流行第1波の入院患者の特徴
新たなパンデミックを想定して準備していた研究の報告

 英国Edinburgh大学のAnnemarie B Docherty氏らは、大規模な前向きコホート研究ISARIC WHO Clinical Characterisation Protocol UK(CCP-UK)スタディに登録されていたCOVID-19入院患者のデータを調べ、英国でのアウトブレイク第1波の特徴を分析した。患者の院内死亡率は26%と高く、高齢、性別男性と、慢性疾患の併存が院内死亡の独立した危険因子だった。分析結果は、BMJ誌電子版に2020年5月22日に報告された。

 The International Severe Acute Respiratory and emerging Infections Consortium(ISARIC)は、2009年のインフルエンザA/H1N1、2012年のMERSを経験してから、将来起こり得るパンデミックに備えて英国が準備していた対応策の一部だ。ISARIC WHO CCP-UKスタディは、SARS-CoV-2感染の広まりを受けて、2020年1月17日にイングランドとウェールズで開始された。英国初の確定例が報告されたのは、それから2週間後の2020年1月31日だった。

 対象はイングランド、ウェールズ、スコットランドの急性期病院208施設に、2020年2月6日から4月19日までに、COVID-19の診断が確定して2週間以上入院していた患者。追跡は5月3日まで行った。最短でも2週間追跡したため、患者の多くが生存退院または院内死亡していた。

 主要評価項目は、重症患者用病棟(high dependency unitまたはICU)への入院と院内死亡、または緩和ケアを受けながらの退院とした。

 期間中に208病院に入院したCOVID-19患者2万133人が分析対象になった。この段階で同国で入院したCOVID-19患者5万9215人の34%が、この研究に組み入れられた。発症から入院までの日数の中央値は4日(四分位範囲1~8日)だった。患者の年齢は中央値で73歳、四分位範囲58~82歳、全体の範囲は0~104歳だった。18歳未満の患者は310人(1.5%)、5歳未満の患者は194人(1.0%)だった。性別では男性が1万2068人(60%)、女性が8065人(40%)だった。生殖年齢だった女性患者は1033人で、うち100人(10%)が妊娠していた。

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