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International Journal of Infectious Diseases誌から
SARS-CoV-2とインフルエンザの重複感染症例
死亡率は単独感染例と差がなかったが症状を悪化させる可能性

 中国華中科技大学のSimin Ma氏らは、武漢市でCOVID-19患者数が最大になった時期が例年のインフルエンザの流行期と重複していたことから、インフルエンザとSARS-CoV-2に重複感染していたCOVID-19患者を同定し、特徴を分析して、International Journal of Infectious Diseases誌電子版に2020年5月26日に報告した。

 著者らは、1月28日から2月29日に武漢市にある中国華中科技大学付属の同済病院に入院した、成人の重篤なCOVID-19患者95人を同定し、インフルエンザの重複感染があった患者となかった患者の臨床特性を比較することにした。

 医療記録から、年齢、性別、曝露歴、併存疾患(高血圧、糖尿病、冠疾患、慢性肺疾患、慢性腎臓病、癌など)、発症から受診までの期間に経験した症状(発熱、咳、呼吸困難、疲労感、筋肉痛、下痢、胸痛、頭痛など)、検査値(全血球計算値、CRP、動脈血ガス、凝固機能、Dダイマー、ALT、AST、LD(LDH)、クレアチン、NT-proBNP、心臓トロポニンI(cTnI)、TNFα、IL-6、呼吸器ウイルスに特異的なIgM、適用された治療薬、気道標本(鼻咽頭スワブ、気管支肺胞洗浄液、気管支吸引液)からのSARS-CoV-2の検出に関する情報を得た。検査用の標本採取とCT検査は、全員に対して入院から24時間以内に行った。

 SARS-CoV-CoV-2の感染は、鼻と咽頭のスワブ標本を対象とするRT-PCRにより確認した。A型とB型のインフルエンザウイルスの感染は、血清/血漿標本からそれらに対するIgM抗体を検出し、確認した。ほかに、6種類の呼吸器病原体(アデノウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、肺炎クラミジア、レジオネラ・ニューモフィラ、肺炎マイコプラズマ)に対するIgM抗体の検査も行った。

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